ワーホリ体験記⑧〜メロン工場初日〜

みなさんこんにちは!!
スプレーマンです♪

本日は、第8回
人生が変わるワーキングホリデー
〜メロン工場初日〜

について話ていきたいと
思います。

それでは、行きましょう♪

メロン工場初日

朝5:20分・・・・

韓国人のアラームが
部屋中に鳴り響き、
それと同時に僕も
目を覚ます。

目を開けた瞬間、、

ここがグリフィスである事、
今日から働くという事。

そんな事を思うと
ゾッとした。

寒気がした。

当たりはまだ、
真っ暗。

僕は、布団の中で
『うわー、まじかー
今日から働くんかー、
身体どっか痛いところ
ないかなー』と

頭をフル回転させ、
休む理由を考える。

が、身体は絶好調、
今からでも
フルマラソンいける状態。

『ヤベー絶好調だよー』と、
心でごちゃごちゃ考えてると、

2階から韓国人達が
ゾロゾロと降りてくる。

あー、もう逃げられない。

僕はガバッと布団を蹴飛ばし、
トイレへ向かう。

そして、心で決めた
『俺、いく』

(当たり前や)

完全に気持ちを
行くモードに切り替え、
バスへ乗り込み、
やさしそうな顔をしている
韓国人の横に座る。

が、なかなか
バスが動き出さない。

そりゃそうや、
運転手がいない。

周りの韓国人達は、
超眠そうにバスに座ってる。

通路を挟んで反対側に
座る韓国人に言ってみた。

『ぐんもーにん!!』と。

すると、
細目の韓国人はこっちを向いて、
『xxxーにん』って。。。

ちっさ、いやいや、
声ちっさ、、
どうした韓国人よ。

と思ってると、

昨日迎えに来てくれた
キン肉マンが
バスに向かって歩いてくる。

そしてキン肉マンがバスの
ドアを開けた瞬間、

さっきまで眠たそうに
してた韓国人達が一斉に
『ハーーーー!!』
キン肉マンに向かって言った。

おーー、なんだこのシステム。

こんなシステム聞いてない。

まぁいい、日本だと、
お願いしまーーす!!ってやつか。
と勝手に解釈。

そんな事を思っていると
バスが出発。

15分位すると、
砂利道に入り、

30分くらいすると
メロン工場に到着。

そると、

何だ!!これ!!
とにかくデカイ!!

実際のメロン工場
(外側)

メロン工場(内側)

感動している僕を横目に、
韓国人達がゾロゾロと
バスから降りて、
外にある小さな小屋に入る。

僕も真似て入る。

そこでは着替える人、
パンを食べる人、
イヤホンで音楽を聞く人、
様々だった。

そして、
6:45分。

全員工場内に入った。

中では大柄なオーストラリア人が、
マリオカートのように
フォークリフトを運転している。

まさにマリオカートの
ドンキーコングだ。

そして驚いた、
工場の中には
ドデカイ台があり、
そこにメロンが死ぬ程ある。

アミアミの高級メロンではない、
つるつるのメロンでいっぱいだ。

そして僕は近くの韓国人に聞いた、
『うぇあー、スタッキング??』

すると韓国人は
何も言わず反対方向を指さした、
僕はその場所へ
トボトボと向かう。

そこにはプチ筋肉マンたちが
10人ほど立っていた。

日本人は・・・・
いない!!

全員キムチ好きそうな顔してる。。。。
みんな韓国語で話してる。。。。

やべーどうしよう・・・。
優しい顔の人を探すが、
いない。

みんな軍隊みたいに
目つきが鋭い。
あかーん、どーしよーと
思ってると、
甲子園の始まりのような
サイレンが鳴り響く。

すると同時に機械が動きだし、
大量のメロンが転がりだす。

え、いきなり始まんの?
最初ミーティング的なやつ
しないの。

俺初日なんだけど、
誰かついてくれないの?

いや、どうやんのこれ。

みんな手袋してるけど、
俺手袋無いんだけど。

え、既に帰りたいんやけど

と、自問自答する。

この時、頭の回転は
自分史上最速だったと思う。

よし、『百聞は一見にしかず』
まずは韓国人の動きを見よう。

ジロジロジロ。

なるほどスタッキングの
作業が理解出来た。

メロン工場の仕事内容

①外でピッキングされた
メロンがフォークリフトで
運ばれてくる。

②フォークリフトが
ベルトコンベアーに
ゴロゴロとメロンを
流し込んでくる。

③そのメロン達が
ベルトコンベアーの上を
勢いよく流れてくる。

④それを選別する人がいる

⑤それを今度はパッカーのもとで
箱詰めされる。

⑥そして自分たちのスタッカーの
元へくる。

まさに、リアル版の
ピタゴラスイッチだ。

スタッキングの仕事内容

①フタを持つ

②パッキングされたメロン箱が、
次々とレーンに流れてくる

③それにフタをする

④持ち上げる

⑤7,9,10,12,14という番号の
書かれた場所のパレットまで運び、
置く。
(この番号は箱内の
メロンの個数を表している)

以上。

お、簡単。
え、イケる。

と思い、

韓国人のようにフタを持ち
そしてメロンの箱に・・・

フタを・・・

ハ・・ハマらない。

なぜだ。

その理由はパッキングされた箱が
変形している、
キレイな長方形ではない。

パンパンに
詰め込まれているから
箱が変形している。

こんなんハマるわけがない。

僕は、オドオド
していると、横にはもう
パッキングされたメロン箱が
5箱並んでる。

え。まじ・・・・・

僕は無理矢理フタを押し込み
ハメた。

そして、箱を持ち上げようとすると、、、

重!!

尋常じゃない!!

中にボーリング玉でも
入れたんか。と思うくらい
重い。

皆さんに
想像してもらいたい。

メロン1玉が12個、
14個入ってる段ボール。

それを持ち上げる。
1箱10キロ以上は確実にある。

米10キロより重い。

それなら、
7個とか9個だったら軽いでしょ。と
思われるかもしれないが、
重さは一緒。

10キロ以上。

なぜなら、少ない
個数のメロンは
特大のメロンだから。

物語に戻ろう。

僕は気合いで
持ち上げたメロンを、
番号の書かれた場所に運び、
降ろす。

よっしゃ、終わったー。
と思ったら、、、、、

レーンにはもう既に7個の
メロン箱が並んでいる。

そんなレーンが
10本以上ある。

韓国人達は常に
走っている状況だ。

僕も小走りで、
フタを持って
もう1回、同じ事をやる。

2箱目、終了。

時刻は朝6:55分。

この工場、毎日16時〜17時頃まで
働くらしいから、、、、

あと、、、、9時間、、、
1時間休憩あったとしても
あと8時間、これやり続けるの・・・

と、早々気持ちが折れかける。

そんな事考えてても、
容赦なくメロンは流れてくる。

韓国人達も何も言わず
ただひたすらやってる。

そして11時、
3時間経過。

朝のメロンが
スローモーションだったんか。と
思えるくらい

メロンの量、
スピードが速くなってる。

朝は小走りだったんが、
今は毎分猛ダッシュ。

韓国人達も
同じ。

そんで体力の低下と同時に
メロンの箱が
鉛のように重く感じる。

ポカリ飲みたい、
いや、アクエリアスでも良い。

と考えてても
ドンドン流れてくる。

恐怖としか思えない。

スタッキングメンバーも
明らかにペースが
落ちている。

だけど、メロンのペースは
早くなってる。
この反比例ゾーンに突入。

すると、キン肉マンが
台の上から、
スタッキングゾーンを見て、
【ふぁすたーふぁすたー!!】と
発狂。

早くしろー!!と言ってる事は分かる。
でも体力が、、、、

と思った矢先、
韓国人達が朝のバスみたいに
『ハーーーーー!!』と叫び、
一気にペースアップ。

ひたすらやって、
12時に30分休憩。
バッタバタで午前終了。

午前の仕事を終えて、
思った。

キッツッ・・・

そして大変な事が
もう1つ分かった、
箱を積み上げていく。

するとドンドン箱の背が高くなる。
そうすると乗せるのが
簡単ではない。

決まりは、
12段積んだ所で、
フォークリフトを呼ぶんだけど。

8段を超えると
自分の身長より高くなり、
10段を超えると、
バスケットの
シュートみたいに
箱を投げて乗せないといけない。

そして、1段目に
置くのもしんどい。

10kgを持ったまま、
腰を折り曲げて置く。

これがかなり
腰に響く。

あと4時間

僕は工場の外に出て、
詰め所に入る。

キツいが、韓国人たちは
文句を言わずひたむきにやってる、
僕も頑張ろうかと思い、
パンとカップラーメンを食べ始める。

そして午後開始。

あと4時間・

あと4時間・ ・

あと4時間・  ・ ・

午前と同じスピードでメロン箱が
どんどん流れてくる。

それをダッシュでフタをして運ぶ。
この繰り返し。

そして16:30、
キン肉マンが『まぶりーー』と
発狂する。

すると一気にみんなの
テンションが上がりだした。
歌いだす韓国人もいた。

僕は思う。

なんだ、まぶりって。

すると韓国人が
教えてくれた。

まぶりとはな
外でピッキングが
終了したぜーという事。

つまり、もうメロンが
流れてくる事はないぜー
そろそろ終わりまっせーと
言う事らしい。

これを聞いて
テンションが
上がらない訳は無い。

僕も今日1番の
スタッキング
パフォーマンスを見せた。

それから20分程やると、
甲子園のようなサイレンが
鳴り響く。

仕事終了の合図だ。

終わった・・・

そして、バスに乗り込み
バスが出発する。

外の風景を見ながら、
僕は思う。

なんだこの充実感。

気持ちいい。

やりきった。

からだはボロボロだが、
気持ちは清々しい。

そんな充実感に浸りながら、
部屋に着くと
腕がキズだらけだった。

夢中になってて、
こんなキズが出来ているなんて
気づかなかった。

さぁ、お風呂に入って、寝よう。

シャワーに入り、
ご飯を食べようとするが、
気力が無く、20:00就寝。

無事??にメロン工場初日を
クリアしたのだった。

次回、メロン工場で働き
1週間経過のお話。

今日も読んでくれて、
ありがとうございました。

次回 : メロン工場1週間、
僕の手が・・・

人生が変わったワーホリ体験記
スプレーマン

 

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ABOUTこの記事をかいた人

2009年体育大学を卒業し体育教員となり、 6年通算1000人以上の子ども達に体育指導を行った。 2013年動画サイトで『スプレーアート』と出会い、人生が爆発。 独学でその技術を取得し、2014年東京都公認パフォーマー『ヘブンアーティストライセンス』を取得。2015年日本人初、ニューヨーク単独パフォーマンス成功。同年6年間勤めた体育教員を辞め、プロスプレーアーティスト、SPRAYMAN(スプレーマン)となり、日本を中心に世界100カ所以上でパフォーマンスを達成。2017年、相模原市で開催されたライブペイント大会にて『グランプリ受賞』『オーストラリア シドニーパフォーマンスライセンス取得』2019年電子書籍の出版を機にプログラマーへ未経験からの挑戦を始めた。